物心ついた頃から虫歯の怖さや虫歯予防などを教え込まれてきた方も多いことと思います。それでも、虫歯の弊害について今ひとつ理解していない場合も多いようです。
虫歯の弊害はただ歯が痛いだけのものではありません。例えばお子さまの将来の夢が、虫歯によって叶えられなくなる可能性もあるのです。
この記事では虫歯による健康への弊害をご紹介し、虫歯の影響によるデメリットをお伝えします。
ご自分やお子さんの明るい未来のためにも今一度、虫歯について考えてみてはいかがしょうか。
普段から歯磨きして虫歯予防に励んでいるつもりでも、気づかないうちに虫歯になってしまうことは少なくありません。歯ブラシの届きにくい箇所や歯と歯の間は、気づかないうちに虫歯になる可能性が高いのです。
こうしてできた虫歯を放っておいてしまった場合、身体にはどんな影響があるのでしょう。
虫歯の悪影響として一番わかりやすいのは歯の痛みです。
進行具合や、できた場所によって痛みの度合いは変わりますが、四六時中痛みが気になったり激痛になることもあります。歯の痛みにとどまらず、頭痛・吐き気・関節痛などの症状が現れることも稀ではありません。
また虫歯が進行すると、虫歯菌による浸食が歯ぐきにも及び、出血や口臭に悩まされることもあるでしょう。さらには顎の骨へと虫歯菌が侵入し、骨髄炎になる可能性も出てきます。そのうちに敗血症となり、最悪な場合では多臓器不全に至り死亡してしまうことにもなりかねません。
虫歯になると歯が欠けたり抜け落ちてしまい、歯の噛み合わせが悪くなることがあります。
歯の噛み合わせが悪くなると、しっかり噛むことができなくなることがあるでしょう。噛むという行為は脳に刺激を与えることが知られていますが、しっかり噛めなくなると脳への刺激が弱くなってしまいます。
これが原因で集中力も低下すると言われているのです。
虫歯のままではできない仕事があるのはご存知でしょうか？
前述のように集中力が低下することはもちろんですが、中には虫歯というだけでも仕事に就けない職種があります。そういった仕事とその理由をご紹介します。
かつては夢のまた夢で憧れの職業だった宇宙飛行士も、今や職業として選択できるようになりました。しかし虫歯があると宇宙飛行士にはなれないのです。
その理由の1つが気圧の変化によるものです。
宇宙服を着て船外活動をする時、宇宙服内の気圧が下がるのですが、この気圧の変化のために歯の神経を圧迫され、強烈な痛みとなります。これでは船外活動での作業に集中できず、重大な事故を起こしかねません。
宇宙船や宇宙ステーションの中では歯の治療を行えませんから、虫歯がある人はきちんと治療してから宇宙飛行士を目指しましょう。
パイロットも憧れの職業の1つですが、やはり虫歯があるとできない仕事です。
理由も宇宙飛行士と同じで、虫歯があると気圧の変化による強烈な痛みが発生するからです。
客室乗務員も虫歯がある場合は同様の痛みを抱えることになりますが、特にパイロットの場合は飛行機の操縦に集中できないと重大な事故を起こすことになります。
宇宙飛行士もパイロットも少しのミスも許されない重要な責務があるので、それに影響しかねない虫歯は認められないのです。
宇宙飛行士やパイロットに限らず、虫歯による痛みとそれに伴う集中力の低下は勉強や仕事の妨げになります。またスポーツの試合などでも、集中力が必要な場面で実力を発揮できない可能性があるでしょう。
お子さまの将来のためにも、虫歯の予防と治療はしっかりとしておきたいものです。ここからは虫歯の知識や治療、予防についてご説明します。
虫歯の原因を知ることにより虫歯予防を効果的に行うことができます。
虫歯の原因はプラークという白く粘ついた細菌の塊です。歯の表面に付着したプラーク内の細菌が酸を作り出します。その酸によって溶けてしまった歯が虫歯と呼ばれるのです。
プラーク内の細菌は糖分を栄養とするため、甘いものが虫歯の原因といわれるようになりました。しかし糖分だけが虫歯の原因となるわけではありません。
歯磨きの仕方や唾液量の不足なども細菌が繁殖し、酸を作り出す条件となります。
前述のように歯磨きの仕方や唾液量の不足がプラーク内の細菌繁殖に繋がり、虫歯を作り出してしまいます。
それによって虫歯になってしまうこともありますが「自分は我慢強い」とか「痛みを感じないから虫歯を放置する」と、前述のようにさまざまな病気を発症する引き金となってしまいます。
また虫歯の進行が進むほど治療に時間もかかることになるでしょう。
早期の発見と治療が虫歯には効果的です。
予防歯科
虫歯は誰でもなり得る身近な病気です。それだけに、効果的な予防をすることが重要となります。
虫歯予防といえばまずは歯磨きです。効果的な歯磨きを行うことで虫歯の発生を大幅に抑えることができます。特に就寝前の歯磨きは有効です。歯ブラシだけではプラークを落としきれないため、歯間ブラシやデンタルフロスを使うといいでしょう。
食後にキシリトールを摂取することも虫歯予防に効果があります。食後にキシリトール配合のガムを噛むと、虫歯予防と噛むことによる集中力のアップにもなるので一石二鳥ともいえます。
虫歯を克服し、お子さまの将来の夢を妨げる一因を払拭しましょう。
